エントリーと同様、利食いと損切りのポイントもトレードを行う上でルールとして決めておかなければいけない重要なポイントです。
感覚ではなく、明確な根拠のあるクローズをする必要があります。
損切りの重要性はわかっている人が多いと思いますが、利食いも大事です。
この二つはセットで考えましょう。
ここでは、そんな利食いと損切の決め方、考え方についてまとめていきます。
さらに一歩進んだクローズ戦略はこちらから。
なぜ損切りと利食いを決める必要があるのか?
損切り、利食いのクローズの戦略もトレードルールの重要な要素です。
エントリーも大事ですが、クローズもそれと同じく大事です。
エントリーロジックの記事はこちら。
http://paratoshi-local.local/trade-logic/pinbar
損切り、利食いはメンタルとも強くかかわってきます。
損切りを決める必要があることは多くのトレーダーは理解していると思います。
損失を限定して退場を避けるためにも絶対に損切りポイントは設定しておかなければいけません。
いつか戻るだろうと思って損失放置しても、うまくいくこともありますが、うまくいかなかったら即退場です。
損切りしない場合のリスクリワードは最悪ですよね。
損切せずにこらえても、一度でも耐えきれなかったらアウトです。
しかも耐えている間の精神状態は最悪です。
利食いの場合はどうでしょうか?
利益を放置しても退場することになるわけじゃないから利確決めなくてもいいじゃんと思うかもしれません。
では、なぜ利確ポイントもルールとして決めておかなければいけないのか?
ルールを決めずに曖昧な感覚に頼っていれば、反発が怖くて微益で撤退してしまったり(チキン利食い)、伸びた利益をまだ伸びると期待して放置した挙句、反発してきてまた戻るという希望にすがって結局マイナスとなるなんてことはよくありますし、経験した事がある方もいると思います。
取れた利益を逃すことは、精神的に本当にきついですよ。
利確ポイント決めずにトレードすると、
- もっと伸ばせたはずの利益
- みるみる減っていく含み益
- 含み益が含み損になっていく…
こんなことをずーっと悔やんで悩んでトレードすることになります。
そんな状態でいつも通りのトレードができるでしょうか?
まあ無理ですよね。
こんな状態では、チキン利食いをしたり、ビビッてエントリーできなくなったり、損切も何も設定せずにお祈りトレード、最悪なのはフルレバで突っ込んでのギャンブルトレードです。
こんなことやっていたら遅かれ早かれ破綻します。
利食いと損切りが両方必要で重要であることがわかりましたよね?
なので両方はセットで考えましょう。
損切りだけできても利益が伸ばせなかったら後悔します。
利食いポイントは決まっていても損切り設定しなかったら退場します。
そんなお祈りトレードではなく、きちんと規律をもって一貫性のあるトレードを行うためにも、損切りと利食いの両方のルールを決めて、安定したトレードをしましょう。
ルールが明確に決まっているということは、メンタルの安定にも貢献します。
メンタルが落ち着いていると、しっかりとルールのポイントまで待てますし好循環ですね。
利食い、損切りポイントの考え方
利食いと損切りの重要性、セットで考える必要性がわかったところでじゃあどうやってポイントをきめるのか?
そのポイントの考え方についていくつか挙げていきたいと思います。
損切りと利食いの両方で使える考え方です。
- 固定Pips
- エントリーの条件と逆条件
- エントリーとは別の条件
- ラインタッチやライン割れ時
- 固定損失額 (損切り限定)
- トレーリングストップ (利食い限定)
固定Pips
エントリーポイントから決まった値幅分動いたら利確/損切。
メリットは、一番わかりやすくて簡単。リスクリワードも明確。
デメリットは、適切な値幅を決めるのが難しいのと、ボラティリティが高いとすぐに損切になるし、低いとなかなか利確しない。
エントリーの条件と逆条件
例えば、MAのゴールデンクロスで買いエントリーしたら、デッドクロスでクローズ。
メリットは、条件が明確でわかりやすい。
デメリットは、利確、損切の値幅が一定にはならないし、エントリー時にはわからない。
エントリーとは別の条件
例えば、ストキャスティクスが20以下で買いエントリーして、ボリンジャーバンドの±2δタッチでクローズ。
メリットは、別視点から分析することでクローズのタイミングが計れる。
デメリットは、ルールが複雑になる。値幅も不定になる。
ラインタッチやライン割れ時
例えば、エントリー後にサポートラインを割ったら損切、レジスタンスライン到達で利食い。
メリットは、エントリー時にクローズのポイントが明確に決められる。
デメリットは、自分でラインを引くことに慣れが必要。
固定損失額 (損切り限定)
エントリー後、損失額が2,000円(例)になったら損切り。
エントリー時にストップラインが明確なルールで有効です。
メリットは、リスクが限定できる。
デメリットは、エントリー時にロットサイズの調整が必要。
※損失額を限定するための戦略です。逆の利益額の固定はおすすめしません。
エントリー時に利益額を決めてもそこまで伸びるとは限らないですし、利益額に合わせた
ロット調整をすると損切額が大きくなることの方が多いです。
あくまでも損失額を限定する目的での戦略です。
トレーリングストップ (利食い限定)
エントリー後、利益方向に相場が動いたら、それに合わせて損切りラインをずらしていく。
メリットは、トレンド相場の時は利益を伸ばせる。
デメリットは、レンジや上下に荒れている相場では利を伸ばしにくい。
おすすめのクローズ戦略
クローズポイントについての考え方を挙げてきました。
どのやり方でもしっかりと検証し、自分のものにできれば利益を上げていくことは可能です。
その中でも特におすすめしたいのは、固定損失額の戦略です。
エントリー時に損失額が決定できるので、それ以上のリスクを負うことはなくなります。
自分自身の許容範囲内に額を固定してトレードを行うことで、精神的にも落ち着いてトレードができるので、メンタルにもいいですし、資金管理の観点からもこの戦略はおすすめです。
さらに、自身のロジックの勝率や平均損失Pips、最大連敗数なども考えていけば、よりリスクを減らしたり、攻めた運用も可能になります。
利確の戦略はどのルールでもいいと思いますが、まずは固定Pipsで、そこからラインでの利確やトレーリングストップを組み合わせていくと、より利益を出せるかなと思います。
いずれにしても、自分の手を動かして検証してみることが大事です。
さらに一歩進んだクローズ戦略についてはこちらです。
まとめ
クローズ戦略について考え方についてまとめました。
どれが正解でどれが間違いというものはありません。
自分に合う合わないもありますし、エントリーロジックやトレード時の時間足、通貨との相性もあると思います。
スキャルピングのロジックにトレーリングストップはトレード時間が伸びるので相性悪いですし、日足のトレードでトレーリングストップ使おうとすると保有時間がめちゃ長くなるので我慢できない人もいますよね。
Goldはボラティリティが高いので固定Pipsにすると刈られる回数が増えるかもしれないです。
クローズ戦略もトレードロジックのルールの一部です。
やはり検証して確かめることが大事ですし、これだけで勝てるものでもありません。
ただ、技術のひとつではあるので、磨いていけば必ず勝てるようにはなります。
ぜひこちらの記事も参考にしてもらってトレード技術を向上していきましょう!
そして、勝ちトレーダーへと進んでいきましょう!
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